コンクリート瓦についてご紹介！

快適で暮らしやすい家づくりがしたいとお考えの方の中には、コンクリート瓦について知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、コンクリート瓦とは何か、またセメント瓦との違いについてご紹介します。

□コンクリート瓦とは

コンクリート瓦、または別名「モニエル瓦」と呼ばれるものは、コンクリートを固めて成形し、表面に塗装を施して仕上げた屋根材です。
これらの瓦は1970年代から1980年代にかけて広く流通しましたが、本来はヨーロッパから輸入されたもので、その洋風な外観や特徴的な色合いが特徴です。

コンクリート瓦の利点としては、非常に耐久性が高く、30年以上もの間使用できることが挙げられます。
さらに、耐風性、防音性、断熱性、そして耐火性など、様々な機能に優れています。
これらの性能は従来のスレート屋根や金属屋根よりも優れています。

一方で、コンクリート瓦の欠点としては、定期的なメンテナンスが必要とされる点が挙げられます。
これは、経年劣化による色褪せや塗膜の剥離、そして雨漏りやカビの発生などを防ぐためです。
また、コンクリートは重量があり、そのため取り扱いには注意が必要です。

さらに、再塗装を行う際には特殊な工程が必要であり、下地調整に手間がかかることもありましたが、近年ではこの課題も改善されつつあります。

□セメント瓦との違い

これまで、コンクリート瓦とはセメントと砂利を混ぜて作られる屋根材であることについて説明してきました。
次に、コンクリート瓦と似たセメント瓦との違いについて見ていきましょう。

コンクリート瓦とセメント瓦は、どちらも主成分にセメントを含む屋根材ですが、大きな違いがあります。
それは、まず、スラリー層の有無です。

コンクリート瓦は、瓦表面に着色スラリー（スラリー層）を厚く塗り、その上にアクリル樹脂系のクリヤー塗料を塗っています。
一方で、セメント瓦にはこのようなスラリー層はありません。

次に、小口（瓦の切り口、切断面）の様子です。
コンクリート瓦は、セメントと砂利を混ぜているため、小口がザラザラとして凸凹しています。
一方で、セメント瓦の小口は平らで滑らかなのが特徴です。

□まとめ

コンクリート瓦、または別名「モニエル瓦」と呼ばれるものは、コンクリートを固めて成形し、表面に塗装を施して仕上げた屋根材です。
セメント瓦との違いは、スラリー層の有無と小口の様子に見られます。
本記事がコンクリート瓦について理解を深める参考になれば幸いです。