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片流れ屋根のメリット・デメリットとは?考えられるトラブルも紹介!
2024-04-21
自分好みの家づくりがしたい方の中には、片流れ屋根を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、片流れ屋根のメリットとデメリットと片流れ屋根の生じるかもしれないトラブルについてご紹介します。

□片流れ屋根のメリットとデメリット

雨風などの自然要因にさらされる屋根は、10年から30年ごとにリフォームが必要です。
この際、屋根材だけでなく、屋根の形状も検討することが重要です。

「切妻(きりづま)」、「片流れ」、「寄棟(よせむね)」、「方形(ほうけい)」など、4つのタイプが一般的な屋根形状であり、今回は「片流れ屋根」に焦点を当てます。
片流れ屋根は一方向に傾斜した屋根形状であり、雨樋の設置が一方向で済み、コストを最小限に抑えられるのが特徴です。

片流れ屋根のメリットには以下が挙げられます。

*片流れ屋根のメリット

1.初期費用が低い
2.将来のリフォーム費用が抑えられる
3.リフォームの工期が短い
4.高い位置に窓を取り付けられ、部屋が明るくなる
5.雪の落下箇所が明確でリスクが予測しやすい
6.雪が容易に融ける
7.棟に関するトラブルが少ない
8.ソーラーパネルの取り付けが容易

ただし、いくつかのデメリットも存在します。

*片流れ屋根のデメリット

1.壁面が増える
2.日差しや雨水が壁面に当たりやすいため、外壁が劣化しやすい
3.壁面からの雨漏りのリスクが高まる(特に軒ゼロの場合は飛躍的に高まる)
4.屋根面積が狭いため、雨水を多く受けることがあり、屋根が劣化しやすい
5.棟換気の設置が難しい

片流れ屋根の住宅は都市部の狭小地において、北側の高さ制限から北面屋根が一般的であり、これが日当たり不足や北面の野地合板の温度上昇不足を引き起こす可能性があります。
湿気の移動が起こりやすいため、初期費用は低くても後々の修繕費用がかかる可能性があります。
片流れ屋根や棟端部の伝い水には「透湿ルーフィング」が有効ですが、日射取得に関しては改善方法が限られるため、仕様変更が必要となります。

□片流れ屋根の生じるかもしれないトラブル

片流れ屋根に住む際の近隣への影響について、いくつか考慮すべきポイントがあります。

片流れ屋根は南向きの場合、太陽光発電の効率向上が期待でき、そのため人気があります。
一般的に、太陽光の発電効率は傾斜が30°(約6寸勾配)の屋根が最も効果的であるとされています。
しかし、この傾斜の設計が北側の住宅にとっては日陰時間が増える可能性があります。

北側の住宅が建っている場合、太陽光の影響で部屋が暗くなり、これがご近所トラブルの原因となることがあります。
特に片流れ屋根はそのデザインが目立つため、通常の屋根形状よりも印象が強くなりがちです。

太陽光パネルを設置している場合は、ご近所トラブルに発展する可能性が高まります。
近隣住民も自身の太陽光発電への投資を損なわれることになり、死活問題に発展しかねません。

法律的には片流れ屋根が建築基準法に抵触することはないかもしれませんが、配慮が必要です。
法的な問題がなければ気にする必要がないとの意見もありますが、一定の配慮が求められることも事実です。

□まとめ

北側の住宅が建っている場合、太陽光の影響で部屋が暗くなり、これがご近所トラブルの原因となることがあります。
特に片流れ屋根はそのデザインが目立つため、通常の屋根形状よりも印象が強くなりがちです。
狭小地であっても、配慮を怠らずに調整することが良い関係を築く手助けとなります。
株式会社 住創
〒514-0815
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TEL.059-271-9125
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