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メリットもデメリットもある!ラバーロック工法について解説します!
2023-02-01
お城は外国のものも日本のものも、お城自体の大きさや施された技術、またその歴史に威厳を感じます。
日本のお城にあって、外国のお城にないもの、その1つが「瓦屋根」です。
何百年も前に建てられたお城が現存しているのは、瓦屋根の耐久性が理由の1つでもあります。
では、瓦屋根はどのようにメンテナンスすれば良いのでしょうか。
今回は、瓦屋根のメンテナンス工法の1つである、ラバーロック工法について解説します。

□ラバーロック工法の目的

ラバーロック工法とは、瓦同士をコーキングで固定する工法です。
不適切な施工により意味をなさなくなるので、ラバーロック工法自体に否定的な方もいますが、もちろんこの工法を用いる確かな目的は存在します。

1.屋根の防水性を高める

日本瓦自体、とても耐久性が高く、耐久年数は80~100年と言われています。

しかし、耐久年数が長くても紫外線による影響で瓦は変形し、その変形した箇所から雨漏りが発生してしまうこともあります。
そこで雨漏りを防ぐために、ラバーロック工法で歪みや変形を補修し、屋根の防水性を高めるのです。

2.屋根の耐震性を高める

瓦は、屋根に乗っている状態であり、固定されていません。
そのため、地震や台風など大きな自然災害の影響で、簡単に瓦がズレてしまいます。
瓦が落下する恐れだけではなく、瓦がズレることで家自体のバランスが崩れ、倒壊してしまう危険性もあります。

そこで瓦がズレないようにするために、コーキングで瓦同士を固定するラバーロック工法を施すのです。

□ラバーロック工法のデメリット

ラバーロック工法の目的は、瓦屋根の防水性と耐震性向上であり、メリットしかないように思えます。

しかし、最初にお伝えした通り、ラバーロック工法に対して否定的な方も多く、その理由は不適切な施工によるものだけではありません。

*雨漏りを助長する

これは、ラバーロック工法の目的の1つである防水性と反するものですが、事実、防水性だけを求めてしまっては、雨漏りを助長する恐れがあるのです。

瓦は重なって屋根に乗っている状態なので、瓦同士の隙間が存在します。
その隙間を利用した「雨仕舞(あまじまい)」という考え方から、瓦屋根は本来、瓦の中に雨が侵入しても次の瓦の隙間から排水できるという構造になっています。

そこにラバーロック工法で中途半端に瓦の隙間を塞ぐと、侵入した雨を排水できなくなり、逆に雨漏りの原因になってしまうのです。

*通気・換気ができない

こちらも瓦同士の隙間を塞いでしまうことで生じるデメリットです。
瓦下の湿気を外に出せなくなり、湿気が瓦下に溜まってしまいます。
このことで、瓦下の屋根材が腐食してしまい、屋根の耐久性が実質低下する危険性があります。

□まとめ

今回は、ラバーロック工法の目的とデメリットについて解説しました。
瓦自体はとても耐久性が高いものです。
その耐久性を活かした工法で屋根全体の耐久性を高めましょう。
当社は、瓦屋根の差し替え工事や雨漏り修理を承っております。
津市で瓦屋根に対して不安な方は、お気軽に当社にご相談ください。
株式会社 住創
〒514-0815
三重県津市藤方2610-4
TEL.059-271-9125
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