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ニチハのパミール屋根材の不具合と補修方法|リコールや費用についても解説
2024-12-13

ニチハのパミール屋根材は、アスベストを使用していないスレート屋根材として、かつて多くの住宅で使用されていました。
しかし、近年、剥がれやひび割れなどの不具合が発生していることが報告されています。
築10年以上経った家を所有し、住居のメンテナンスに関心の高いあなたは、パミールの劣化が気になるのではないでしょうか。
本記事では、パミールのリコールや劣化症状、カバー工法と葺き替えといった補修方法を解説することで、家主が安心して適切なメンテナンスを選択できるようサポートします。

□ニチハのパミール屋根材とは?

ニチハのパミールは、アスベストを使用していないスレート屋根材として、かつて多く住宅で使用されていましたが、10年前後から剥がれやひび割れなどの不具合が発生していることが報告されています。

1: 塗装できない理由

では、なぜパミールは塗装ができないと言われるのでしょうか。
通常、カラーベストの屋根は約10年に一度はメンテナンスが必要で、撥水性を失わないため塗装工事を行い、新たな塗膜で保護します。
しかし、パミールの場合、塗装でメンテナンスをしても延命ができないのです。
現場調査をした建物で「パミール」を使用していた屋根では「層間剥離」といってパミールがまるでお菓子のパイのように膨らんで、今にも剥がれそうになっていました。
この状態で塗装しても全く意味をなさないどころか、塗装前の高圧洗浄でバラバラになるリスクのほうが高いです。

2: パミールでよくある劣化症状

パミールで報告されている劣化症状は主に2つあります。

1: 層間剥離

これは前述のとおり、お菓子のパイのように膨らみ、ミルフィーユ状の層が剥がれていく、最も特徴的な劣化症状です。

2: 釘の腐食

パミールに使用されている釘は、メッキ処理が薄いものが混入していたため、腐食やサビの発生が起きやすいものがあります。
釘の腐食により、屋根材のズレや落下の危険性も高くなるので、早めの対処が必要です。

3: メンテナンス方法

パミールのメンテナンス方法は、屋根材の「葺き替え」か「カバー工法」になります。

1: 葺き替え

劣化したパミールをすべて撤去し、新たな屋根材で葺きなおす工法で、屋根材は瓦やカラーベスト、ガルバリウム鋼板などがあります。
最もメンテナンスがフリーなのは瓦ですがコストが高いのと、最近では軽量化がはかられてるとはいえ、カラーベストやガルバよりずっと重いので、建築基準法での壁量計算によっては葺き替えできないケースが考えられます。
カラーベストは、折角吹き替えても約10年ごとに塗装工事が欠かせないので、軽くてメンテフリーなガルバリウムが人気です。
ただ、どの種類の葺き替えでも、既存のパミールの撤去と処分費用が高額のため、コストがとてもかかります。

2: カバー工法

葺き替えではコストがかかると説明しましたが、そこで注目されているのが「カバー工法」です。
カバー工法とは、既存のパミールの上からガルバなどの板金をかぶせて保護していく工法で、パミールの撤去と処分費がかからないため、コストを削減できます。

□パミールのリコールや劣化症状について解説

パミールはリコール対象外ですが、釘のリコールやカバー工法の推奨など、ニチハは一定の対応をしています。

1: パミールのリコール

ニチハのパミールは、アスベストを使用していないため、アスベスト含有建材のリコールとは異なります。
しかし、パミールで使用されている釘には、メッキ処理が不十分なものがあり、腐食しやすいという問題がありました。
そのため、ニチハは2008年に釘のリコールを実施しました。

2: パミールの劣化症状

パミールの劣化症状としては、剥がれ、ひび割れ、釘の腐食などが挙げられます。

1: 剥がれ

剥がれは、パミールでの不具合で一番多かった問題で、屋根材の層が薄いパイ生地のように劣化して剥がれ落ちることです。
特に、屋根材の先端部分がポロポロと剥がれ落ちてしまい、屋根の景観も悪くなります。

2: ひび割れ

ひび割れは、屋根材の劣化によって縦や斜めに線のように傷がついてしまうことです。
ニチハのパミールは耐水性にも問題があったため、雨風によってひび割れを起こしやすくなりました。
屋根材がひび割れを起こすと、剥離や落下につながるため早めの補修が必要です。

3: 釘の腐食

釘の腐食では、パミール販売時に付属されていた釘頭が腐食し、屋根材がズレたり落下したりする問題が発生しました。
屋根材が落下すると、事故につながる可能性が高いため大変危険です。

3: パミールの劣化が進むと

パミールの劣化が進むと、屋根材のズレや落下、雨漏りなどにつながる可能性があります。
これらの症状が見られた場合は、早めの補修が必要です。

□まとめ

ニチハのパミール屋根材は、アスベストを使用していないスレート屋根材として、かつて多く住宅で使用されていましたが、10年前後から剥がれやひび割れなどの不具合が発生していることが報告されています。
パミールはリコール対象外ですが、釘のリコールやカバー工法の推奨など、ニチハは一定の対応をしています。
パミールの劣化症状としては、剥がれ、ひび割れ、釘の腐食などが挙げられます。
これらの症状が進むと、屋根材のズレや落下、雨漏りなどにつながる可能性があり、早めの補修が必要です。

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